三日月の夜に 愛に恋

月語りと好き語りでお月愛

つきこの本棚から〜あなたの人生、片づけます〜つまるところ、

 

 

f:id:crescentmoon117:20201104162530p:image

 

 

私は、断捨離という言葉がメジャーになるずっと前から片づけ関係の本が好きでよく読んでいた。

 


それは、本を読むと猛烈に片づけをしたくなるから。片づけを始めるより先に、自分の気持ちを奮い立たせる為に読んでいたという感じかな。

 


50歳を過ぎたとき、急に自分の行く末が見えたような気がして、突然と何もかもを捨ててしまいたくなった。

 


思い立った私は、色んな物を捨てることにした。タンスの引き出しやクローゼットをひっくり返して、不要な物を捨てまくった。洋服、バッグ、靴、アクセサリー。

 


少し欠けた食器や、割れてしまい数が揃ってないグラス。もう読まないかもと思った本。そして、Gacktが載っていた大量の雑誌も。

 

 

ずっと捨てることが出来なかった大量の手紙は、感謝して塩をふり、綺麗な白い布にくるんで捨てることにした。(どこかにそんな風に捨てるといい、と書いてあった)

 


「思い出すと嫌な気持ちになるものは捨てた方がいいよ」

 

 

手帳や日記も捨てた。なぜなら、日記には辛いことや苦しいことも書いてあったから。子どものことで悩んでいたとき、医師に言われた言葉のお陰で気持ちが楽になった。

 

 

それでも気がつくと、いつの間にか増えてしまった洋服、本、そして手付かずの大量の写真がある。親が若かった頃の写真など、子どもたちには全く必要じゃないモノなのに。

 

 

f:id:crescentmoon117:20201104162647p:image

 

 

義実家の二階の一室は、義母の洋服で埋まっている。タンスや押し入れに入りきらない洋服が部屋の端から端に渡されたロープに吊るされている。その洋服の山の中にいて姿が見えなくなった義母が私に言った。

「つきこちゃん、私が死んだあときっと大変だわ。この洋服の山、私には片づけられないんだもの。

 

その部屋を見た義母の弟が言った。

「これは、嫁さん泣かせの部屋だなぁ。」


夫は言った。

「モノを捨てるのもお金がかかるんだよ。要らないモノは捨ててくださいよ。」

 

私は言った。

「心配しなくても大丈夫だよ。全部いっぺんに捨てるから。あ、それか大庭十萬里さんに来てもらう?笑」

 

 

あなたの人生、片づけます ー垣谷美雨

f:id:crescentmoon117:20201104162716j:image

この本を読んだのは、片づけ本を読みたかったのではなく、この著者の「老後の資金がありません」がとても面白かったから。(今度、天海祐希さん主演で映画にもなりますね。)

 


「部屋を片づけられない人間は、心に問題がある」

 

 

そんな風に考える、ちよっと太めの50代の片づけ屋・大庭十萬里。片づけを依頼されたお宅に伺い、汚部屋を綺麗な部屋に甦らせるという話だ。

 


十萬里は、家中をチェックするが片付けをする訳ではない。まず「片づけられない度」を判定し、片付けの方法を指導する。部屋を見てまわり、そこに住む人の片づけられない原因を探ってゆく。

 

 


ケース 1


一人暮らしには贅沢な1LDKI四十平米のマンションに暮らす大手生命保険会社に勤める30代のOL。


ドアを開けた途端、悪臭がする程の汚部屋。物と埃だらけで、突然家を訪問した母が心配して十萬里に片付けを依頼した。


そして、十萬里はこの部屋の家電や食器などから、ある「精算」しなければならないものを見抜いてゆく。でも、それは本人が自分で気付かなければないないこと…。

 

 

 

ケース 2


半年前に妻に先立たれた老人。家事炊事の全てを妻に任せきりにしていて、買い物すらしたことがない。毎日通って家事炊事をしてくれる娘がいるが、娘にも家庭があり、その負担は大きく限界のところまできている。


娘が十萬里へ片づけを依頼。娘のことを何も知らなかった老人は、娘の家庭の何かに気づくのだろうか…。

 

 


ケース 3


子どもに見捨てられた資産家の老女。居間以外にもたくさんの部屋がある大きな家には、いつのものか分からない大量の不用なものが、一見整理されたかたちで残されている。


子ども達は遠方に住み、孫たちも大きくなり、それぞれが忙しくなり、滅多な事では帰ってこない。それなのに、子ども達が来たら必要だから、と布団がたくさんあったり食器や炊飯器まで沢山ある状態。遠方の娘が片づけを依頼。


このケースは、何というか少し胸が苦しくなった。私達夫婦ともに実家が遠く、決して親を見捨てた訳ではないけれど、度々に帰ることもできないのは事実だから。それに、おそらくは今後も、実家には帰らないだろうと、公言しちゃってるし。


さぁ、この老女は何をどう片づけるのか…。

 


ケース 4


毎日家にいるのに、家事も炊事も全くせずにいる主婦。十萬里が片づけの指導をしても、反応もなく覇気のない顔。二人の娘との関係も悪そうだ。このケースは、息子一家の惨状を見かねた姑が依頼。


その家には、ある一部屋だけ片づいた部屋があることがわかる。
その部屋というのは、今はもういない長男が住んでいた部屋…。

 

 

 

十萬里の仕事は、汚部屋の原因、片づけられない原因をその本人自身に気付かせること。本人が、汚いという事実を認識しなければ、なぜこんなに汚いのか、なぜこんなに物を溜め込んでしまったのか、その理由に気付かなければ意味が無いからだ。

 


自分でその理由に気付くと、人はいとも簡単にあっさりと物を捨てることができる。

 

 

 

大庭十萬里が私の家を見たら何て言うかな。

私の心をズバリ言い当てられちゃうのかな。

 

 

片づけって、やっぱり

自分にしか出来ないものなのかも。

 

 


つまるところ、片づけられないのは

 

 

 

 

f:id:crescentmoon117:20201104163021p:image

 

 

 

 


モノではないってことだよね